聖人たちが町や村から出て、小さなグループを作り、本当にへんぴな所で共同生活を送っている様子を私は見た。 天使たちが彼らに食事と水を与えたが、悪い人たちは飢えたり渇いたりして、苦しんでいた。 次に、世界の権力者が協議して、その周りにサタンと彼の天使たちが慌しく動き回っている様子とある文書を私は見た。 その文書がコピーされ、地のいろんな所に配布された。 それによると聖人たちが独特な信仰を捨て、安息日をあきらめ、週の初めの日を守らないなら、実行日がくると彼らを殺しても良い、と命じられていた。 しかし、この時に聖人たちは神様を信頼していて、「逃げる道は用意される」という約束を頼りにしたので、冷静沈着であった。 ところどころにその文書が施行される前に、悪い人たちは聖人たちにどっと押し寄せ、殺そうとした。 でも兵士の姿をした天使たちが彼らのために戦った。 サタンがいと高き者の聖人たちを滅ぼす特権を手に入れたかったが、イエスは彼らを守るよう、自分の天使たちに命じた。 周りの異教徒たちの目の前で神様の法律を守り切った人たちと契約を結ぶ事によって神様は名誉を受ける。 それにイエスも、自分がやって来るのをあんなに首を長くして待ってきた忠実な人たちを、生きているままで天国に移してあげる事によって名誉を受ける。 GCJ 124.1
すぐ、聖人たちが精神的に大変苦しんでいる様子を私は見た。 彼らは地球の悪い人たちに囲まれていたようで、形勢は彼らに不利のようだった。 何人かが、「とうとう神様に捨てられ、悪い人たちに殺されるかも知れない」と心配し始めた。 でももし目が開けられたら、彼らは神様の天使たちに囲まれている様子を見る事ができたはず。 怒った悪群集が次にやって来て、その次に聖人たちを殺すようせき立てている悪天使たちの大勢があった。 しかし、接近しようとすると、まずこの力強い聖なる天使の部隊を通らなければならない。 これは不可能であった。 神様の天使たちは彼らを退却させ、その周りで彼らをせき立てている悪天使たちをも退却させていた。 聖人たちにとってこの時期を大変恐ろしく、苦しく感じた。 昼夜神様の助けを求め、叫び続けたが、形勢で判断したら、彼らに逃げる道はまったくなさそうだった。 悪い人たちは早くも勝ち誇って、「なぜおまえらの神は我々の手から救ってくれないか? 上に昇って、自分で命を救ったらどうだ?」と叫んでいた。 でも聖人たちは耳を貸さなかった。 彼らはヤコブのように神様と格闘していた。 天使たちは心から彼らを救いたがっていたが、彼らはあの杯から飲まなければならないし、あのバプテスマを受けなければならないので、もう少し待つ必要があった。 それで天使たちは責任を忠実に果たして、見守っていた。 神様が自分のすさまじい力を発揮して、聖人たちを見事に救い出す時が迫っていた。 異教徒たちの間で自分の名前が恥辱される事は許されない。 自分の名前の栄光のために神様は、名前があの本に書かれて忍耐強く待つ人を皆救い出してあげる。 GCJ 125.1
時代をさかのぼって、忠実なノアの事が私に示された。 雨が降って、洪水が起こった。 ノアとその家族は既に箱舟に入っていて、神様によって(扉が)閉められていた。 古代の地球の住民に軽蔑され、バカにされながらも、ノアは忠実に警告していた。 そして水が地面に降って来ると彼らは次々とおぼれ死んで行った。 その時、彼らはあんなにバカにしていた船が安全に水の上に乗って、忠実なノアとその家族を守っているのを見た。 同じように、「神様の怒りは間近だ」と世の人に警告していた神様の民も救われる事を私 は見た。 忠実に地球の住民に警告して、生きたまま天国に移される事を期待している上、獣のしるしを受けず、獣の法令に服従しなかった人たちが悪い人たちに殺されるのを神様は許さない。 もし悪い人たちが聖人たちを殺すのが許されたとしたら、神様を嫌う人たち、それにサタンと悪天使たちは皆満足してしまう事を私は見た。 最後の戦いに愛している者を見ようと首を長く、長くしてきた人たちに対して力を振る事ができたら、悪魔大王様はどれほど勝ち誇るだろう! 「聖人たちは上に昇る」という考えをあざ笑ってきた人たちは、神様が自分の民の世話をして、見事に救い出すのを目撃する事になる。 GCJ 125.2
聖人たちは町や村から出て行くと悪い人たちに追い掛けられた。 剣を持ち上げ、聖人たちを殺そうとしたが、持っていた剣がわらのように力無く折れて落ちてしまった。 聖人たちは神様の天使たちに保護されていた。 そして、彼らの昼夜ずっと救いを求め続ける叫びは神様の居るところに届いた。 GCJ 126.1
創世記6-7章、創世記32:24-28、詩篇91章、マタイ20:23、黙示録13:11-17を参照