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第11章 — キリストの昇天 GCJ 46

全天は、イエスが自分の父のもとに昇って来る大勝利の時を待っていた。 天使たちが栄光の王を迎え、勝ち誇りながらイエスを天国まで護衛するために降りてきた。 イエスが弟子たちを祝福してから彼らと別れ、天に引き揚げられた。 イエスが先頭に立って上へ行くと共に、復活の時によみがえった多くの捕虜たちが付いて行った。 多くの天使も一緒に昇った。 天国では数え切れないほどの天使がイエスの帰りを待っていた。 聖なる都に昇って行きながら付き添った天使たちが、「門よ。 おまえたちのかしらを上げよ。 永遠の戸よ。 上がれ。 栄光の王が入って来られる」と叫んだ。 イエスの 帰りを都で待っていた天使たちは有頂天になって、「栄光の王とはだれか」と叫んだ。 そして付き添った天使たちは勝ち誇って答えた、「強く、力ある主! 戦いに力ある主! 門よ! おまえたちのかしらを上げよ! 永遠の戸よ。 上がれ。 栄光の王が入って来られる」。 天の大勢は繰り返して叫んだ、「栄光の王とはだれか」。 すると付き添った天使たちが美しいメロディーで、「万軍の主! これぞ、栄光の王!」と答えた。 そしてその聖なる列が都へ行って入った。 入ると天国の大勢は皆、自分の威厳のある司令長官である神様の息子を囲み、熱愛をこめたおじぎをし、持っているキラキラ光る冠を彼の足元に投げた。 そして彼らが金の琴を取り、殺されても威厳と栄光を持ち、再び生きる小羊のために美しく深みのある音楽や歌で全天を満たした。 GCJ 46.1

次に、自分の主が天の方に昇っている姿を最後まで悲しそうに眺めている弟子たちの様子は私に示された。 彼らのそばに白い服を着たふたりの天使が立って、「ガリラヤの人たちよ。 なぜ天を仰いで立っているのか。 あなたがたを離れて天に上げられたこのイエスは、天に上って行かれるのをあなたがたが見たのと同じ有様で、またおいでになるであろう」と言った。  イエスの母も弟子たちと一緒に神様の息子の昇天を目撃した。 そして彼らは、イエスの素晴らしいわざやこの短い間に起こった不思議な、栄光のある出来事について話し合って、その夜を過ごした。 GCJ 47.1

サタンは自分の天使たちと相談し、神様の統治に対する深い憎しみを持って、「私が地球の権威と権力を持つ限り、イエスに従う人に対して十倍の努力をしないといけない。 イエスに対しては何もできなかったが、できれば、彼の信者たちを倒さなければならないし、各世代に渡ってイエスとイエスの復活や昇天を信じる者を陥れなければならない」と言った。 更にサタンは、「イエスは弟子たちに我々を責めたり、追い出したり、また我々が病気にした人たちを治したりする権力を与えた」と自分の天使たちに詳しく説明した。 それでサタンの天使たちは、イエスの信者たちを滅ぼそうと、吠えるライオンのように出掛けた。 GCJ 47.2

詩篇24:7-10、使徒行伝1:1-11を参照