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サタンとの戦い GCJap 588

サタンは、この事実に対して人々の心を盲目にしようと常に努めている。そこでキリスト者は、自分たちの戦いは、「血肉に対するものではなく、もろもろの支配と、権威と、やみの世の主権者、また天上にいる悪の霊に対する戦い」であることを、決して忘れてはならない(エペソ6章12節)。霊感による次のような警告が、幾世紀の昔からわれわれの時代にまで鳴り響いている。「身を慎み、目をさましていなさい。あなたがたの敵である悪魔が、ほえたけるししのように、食いつくすべきものを求めて歩き回っている」(ペテロ第一・5章8節)。「悪魔の策略に対抗して立ちうるために、神の武具で身を固めなさい」(エペソ6章11節)。 GCJap 588.2

われわれの大いなる敵サタンは、アダムの時代から今日に至るまで、圧迫と破壊のために力をふるってきた。そして今、彼は、教会に対する最後の戦闘の準備をしている。イエスに従おうとする者はみな、この残忍な敵と戦わねばならない。キリスト者が、模範であられるイエスにならえばならうほど、サタンの攻撃の的になることは確実である。神の事業に活発に従事し、悪魔の欺瞞をあばき、人々の前にキリストを紹介しようとする者はみな、パウロと同じあかし―─謙遜の限りを尽くし、多くの涙と数々の試練の中にあって、主に仕えてきたというあかし―─をすることができるのである。 GCJap 588.3

サタンは、最も激烈で狡猾な誘惑をもってキリストを攻撃したが、そのたびに撃退された。それらの戦いは、われわれのための戦いであった。そしてそれらの勝利は、われわれにも勝利を得させるのである。 GCJap 589.1

キリストは、求めるすべての者に力をお与えになる。だれでも、自分が同意せずにサタンに敗北することはない。誘惑者サタンは、人の意志を支配したり、強制して罪を犯させたりすることはできない。彼は、われわれを悩ますことはできるが、汚すことはできない。苦悩を与えることはできても、汚辱することはできないのである。キリストが勝利されたという事実は、彼に従う者たちに、罪とサタンに対して雄々しく戦う勇気を与えるものである。 GCJap 589.2